吉元公認会計士事務所

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ものづくり補助金(第14次)

正式名称
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
最大金額
750万円~4,000万円
募集期間
令和5年1月11日(水) 17時~令和5年4月19日(水) 17時
補助対象
機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用料、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費、海外旅費(グローバル市場開拓枠のみ)、通訳・翻訳費(グローバル市場開拓枠のみ)、広告宣伝・販売促進費(グローバル市場開拓枠のみ)
概要
主に生産性向上のための設備投資を支援するための補助金です。
■補助上限
[通常枠] [回復型賃上げ・雇用拡大枠] [デジタル枠] 750万円~1,250万円
[グリーン枠]750万円~4,000万円
[グローバル展開型] 3,000万円
■補 助 率
[回復型賃上げ・雇用拡大枠] [デジタル枠] [グリーン枠]は2/3
[通常枠][グローバル展開型]は小規模企業者・小規模事業者は2/3、それ以外は1/2
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 2023年1月11日にものづくり補助金の第14次締切の公募要領が公表されました。以下ではものづくり補助金の概要やこれまでの採択率、当事務所の採択率を記載します。
 なお詳細についてはこちらのものづくり補助金総合サイトをご覧ください。

ものづくり補助金とは

 ものづくり補助金とは主に生産性向上のための設備投資に対して支給される補助金です。設備の購入費用や設置・据付費用などの付随費用も対象になります。
 ここ数年は毎年募集がされており、補助金額も1,000万円程度と大きいため大変人気のある補助金です。

申請枠について

 14次締切のものづくり補助金では「通常枠」、「回復型賃上げ・雇用拡大枠」、「デジタル枠」、「グリーン枠」、「グローバル市場開拓枠」の5つの申請枠が用意されています。
 13次締切までは通常枠以外で申請した場合、それぞれの枠で不採択だった場合でも通常枠で再審査となっていましたが、14次公募からは、公募要領にそのような記載がなくなったため、それぞれの申請枠で審査が完結するようです。

 以下でそれぞれの申請枠の概要について記載していきます。

【通常枠】
 通常枠は生産性向上のための設備投資を対象とした申請枠です。通常枠以外では後述する基本要件を満たす事業計画を有していれば申請することが可能です。

【回復型賃上げ・雇用拡大枠】
 業況が厳しいながら賃上げ・雇用拡大に取り組む事業者が行う設備投資を対象とした申請枠です。基本要件に加えて、前年度の事業年度の課税所得がゼロ以下であることなどが追加要件として設定されています。

【デジタル枠】
 DX(デジタルトランスフォーメーション)に資する革新的な製品・サービス開発又はデジタル技術を活用した生産プロセス・サービス提供方法の改善による設備投資を対象とした申請枠です。基本要件に加えて、設備投資がDXに資するものであったり、デジタル技術を活用した設備投資であることなどが追加要件として設定されています。

【グリーン枠】
 温室効果ガスの排出削減に資する取組に応じ、温室効果ガスの排出削減に資する革新的な製品・サービス開発又は炭素生産性向上を伴う生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上に必要な設備投資を対象とした申請枠です。グリーン枠はさらに3つの類型に分かれているのですが、基本要件に加えて、温室効果ガス削減に資する製品・サービスの開発や事業所の年間のCO2排出量を把握していること等が追加要件として設定されています。

【グローバル市場開拓枠】
 海外事業の拡大・強化等を目的とした「製品・サービス開発」又は「生産プロセス・サービス提供方法の改善」に必要な設備投資を対象とした申請枠です。グローバル市場開拓枠はさらに4つの類型に分かれているのですが、基本要件に加えて、海外市場の開拓やインバウンド市場の開拓等が追加要件として設定されています。

補助金額上限と補助率

 14次締切からは上記のように申請枠が5つに分かれていますが、それぞれの申請枠の補助金額の上限と補助率は以下のようになっています。

申請枠 補助率 補助金額上限
通常枠 小規模企業者・小規模事業者、再生事業者:2/3
上記以外:1/2
従業員数が
5人以下:750万円
6~20人:1,000万円
21人以上:1,250万円
回復型賃上げ・雇用拡大枠 2/3
デジタル枠
グリーン枠 類型と従業員数により
750万円~4,000万円
グローバル市場開拓枠 小規模企業者・小規模事業者、再生事業者:2/3
上記以外:1/2
3,000万円

 

申請にあたって満たす必要のある基本要件

 ものづくり補助金ではどの申請枠でも申請にあたって必ず満たすべき基本要件が設定されています。こちらの要件を満たしていなかった場合、最悪の場合は補助金の返還が求められるため、申請に際しては基本要件を確認しておくことが必要です。
 基本要件は以下のようになっており、このうち①、②について、採択後に達成できているかどうかの判定がされ、未達の場合は補助金の一部返還が発生します。(ただし付加価値額が思ったように伸びなかった場合等の免除規定もあります)

①事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加
②事業計画期間において、事業場内最低賃金(補助事業を実施する事業場内で最も低い賃金)を、毎年、地域別最低賃金+30円以上の水準とする
③事業計画期間において、事業者全体の付加価値額を年率平均3%以上増加

ものづくり補助金の採択率

 ものづくり補助金の採択率は締切回によってバラツキがあるものの、13次締切まではおおよそ60%前後で推移しています。4次~13次締切までは一般型とグローバル展開型で分かれていましたが、以下の表では一般型のみを記載しています。

締切回 応募者数 採択者数 採択率
1次 2,287 1,429 62.4%
2次 5,721 3,267 57.1%
3次 6,923 2,637 38.0%
4次 10,041 3,132 31.1%
5次 5,139 2,291 44.5%
6次 4,875 2,326 47.7%
7次 5,414 2,729 50.4%
8次 4,584 2,753 60.0%
9次 3,552 2,223 62.5%
10次 4,224 2,584 61.1%
11次 4,668 2,786 59.6%
12次 3,200 1,885 58.9%
13次 3,261 1,903 58.3%

 

当事務所の採択率

 当事務所のものづくり補助金の申請サポートでは受託した案件は全件採択となっており、受託案件に対する採択率は100%となっています!
 一例にはなりますが、10次締切以降の当事務所の受託件数と採択件数は以下のとおりとなっています。

締切回 受託件数 採択件数 採択率
10次 100%
11次 100%
12次 100%
13次 100%

 

ものづくり補助金で人気の投資対象とは

 ものづくり補助金では採択者を発表する際に、取組を行う事業計画名も発表されます。そこで発表される事業計画名から採択の多そうな設備投資をいくつか挙げてみます。

■CNC旋盤
■マシニングセンタ
■3DスキャナーやCAD/CAM
■歯科医用CT
■ドローン

 生産性が向上する設備投資に対する補助金だけあって、やはり高額な設備投資が多いようです。
 高額な設備投資を行うのは敷居が高いですが、補助金を上手に活用できれば支出も大きく抑えられます。生産性向上のための大きな設備投資を行う際はぜひものづくり補助金の活用も検討してみてください。

おわりに

 ものづくり補助金は複数の申請枠があり、さらには基本要件を満たしていないと補助金の返還の可能性があるなど、かなり複雑な補助金となっています。
 当事務所では2022年2月時点では受託案件は全て採択されており、今後も申請サポートをさせて頂く案件はできる限り採択されるように全力を尽くしていきたいと考えています。
 簡単なご相談は無料で承っておりますので、ものづくり補助金の申請をお考えの方はお気軽にご連絡ください。

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