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事業再構築補助金1次締切と2次以降の採択状況の考察

 事業再構築補助金の1次締切の採択結果が6/18(金)までにすべて発表されました。採択された方おめでとうございます!

 1次締切の全ての採択結果が出ましたので、事業再構築補助金の1次締切分と今後の事業再構築補助金の採択状況について考えてみたいと思います。なお本稿では申請件数の多い緊急事態宣言枠と通常枠のみを考察対象としています。

事業再構築補助金の1次締切の採択状況についての考察

 事業再構築補助金の1次締切には、売上が30%以上下落している場合に申請できる緊急事態宣言枠と通常枠があり、緊急事態宣言枠は5,181件(要件を満たした件数は4,326件)の申請に対し2,866件が採択(採択率55.3%)、通常枠は17,055件(要件を満たした件数は14,913件)の申請に対し、5,150件が採択(採択率30.2%)となっています。

 また緊急事態宣言枠で不採択となった案件については、加点の上、通常枠で再審査されることとなっていました。そのため緊急事態宣言枠で申請したものの不採択となった案件の通常枠での採択率は、通常枠のみでの申請による採択率より高いと推測されます。

 仮に緊急事態宣言枠に不採択となり、通常枠で審査された案件の採択率が40%と仮定した場合、以下の表のようになります。

 緊急事態宣言枠での採択率は55.3%に対し、通常枠のみでの申請の採択率は29.3%となり、通常枠では非常に厳しい審査であったことがわかります。

 また緊急事態宣言枠での応募が申請件数5,181件に対して、緊急事態宣言枠での採択件数2,866件、再審査の通常枠での採択件数584件となり、緊急事態宣言枠で申請した案件の採択率は66.6%(=(2,866件+584件)/5,181件))となり、緊急事態宣言枠で申請した場合、3件に2件はいずれかの類型で採択されたことになります。

要件を満たしていない案件についての考察

 1次締切の採択発表結果に、申請件数以外に要件を満たした件数の記載がありました。申請件数が緊急事態宣言枠、通常枠合わせて22,231件に対して、要件を満たしていなかった件数は2,992件あるそうです。この要件を満たしていない案件というのは一体どのような案件なのでしょうか。

 この件について事務局に問い合わせてみたのですが、個別の内容にあたるので、回答はできないとのことでした。当事務所では以下のような案件が要件を満たしていない案件としてカウントされているのではないかと考えています。

①申請した事業再構築の類型(新分野展開、事業転換等)が満たすべき要件を満たしていない
②申請書に記載漏れ等があり、申請の要件を満たしていない

 ②の案件はそれほどないだろうと思われますので、要件を満たしていない案件というのは①の事業再構築の類型が満たすべき要件を満たしておらず、その時点で不採択となってしまった案件ではないかと考えています。

2次締切以降の採択率についての考察

 それでは2次締切以降の採択率はどうなっていくのでしょうか。令和2年度のものづくり補助金の採択率から探っていきたいと思います。

ものづくり補助金の採択率

 上記は令和2年度のものづくり補助金の申請件数、採択件数、採択率になります。申請件数は1次が2,287件であったのに対し、4次では10,312件と4.5倍になっています。一方で採択率は1次62%に対し、4次では31%と半減してしまっています。5次では申請件数が減少しているのですが、5次の申請時点で、事業再構築補助金が発表されていたため、事業再構築補助金に申請を考えている事業者がものづくり補助金の申請を見送ったのではないかと考えています。

 1次で不採択となった事業者は当然2次での採択を狙っていきますし、2次で新規申請する事業者もいます。そのため事業再構築補助金もものづくり補助金と同様に、回を増すごとに採択率が低くなっていくのではないかと予想します。

1次で不採択だった場合はどうしたらいいか

 残念ながら1次で不採択となってしまった場合、事務局に電話すると不採択となった要因を教えてくれます。そのため、まずは不採択となった要因を把握し、2次で申請を行う場合は、不採択となった要因を2次の申請書に反映していく必要があるものと思われます。

 また申請書の作成をコンサルタント等に代行・サポートしてもらっていたような場合は、不採択となった要因をコンサルタントと話し対策を練ることが必要になってきます。

 採択結果が出てから2次の申請までにおよそ2週間しかありません。残念ながら不採択となってしまった方は、申請書をブラッシュアップし、2次の申請に臨んでいただければと思います。